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2020.06.30

【初心者向け】UXデザイン -ユーザー体験を考える-

最近は社内で色々とサイト構成について考える頻度が多いのですが、今回は「UXデザイン」について、考えてみました。デザインを行っている人にとっては大分話題になったUXデザイン。“UXデザインとは何ぞや??”とお思いの方向けに分かりやすくお伝えできればと思います。

(※砕いた表現をしていますので「もっと深く知りたい!!」という方はぜひ調べてみてください!!)

 

UXデザインとは

…User Experience(ユーザーエクスペリエンス)は「ユーザー体験」を意味する言葉です。

サービスを通してのユーザーの体験や、その体験からユーザーが感じた雰囲気や気持ちことのことをUXと呼びます。

サービスを利用することでユーザーに価値(メリット)を与えられるように、機能設計、画面設計などサービス全体の設計を行うことを意味します。

 

そのサービスを利用することによってユーザーに

①どのようなメリットがあるか、

➁ユーザーがどのように感じるか

③ユーザーにどのような変化が生まれるか

などの点を意識して、そのサービスを通してユーザーにどのような価値を提供できるかを考えてサービスの設計を行うのがUXデザイナーの仕事になります。

 

【ユーザー体験:価値の例】

①休日に合わせてBBQセットを購入する

➁商品が届く

③友人と一緒にBBQをして楽しい時間を過ごす

>“BBQセットを通して友人と過ごす楽しい時間を提供している”

 

企業がユーザーにどのような体験を提供しているのかが分かりやすい例に企業のキャッチコピーがあります。

下記企業は“物”や“サービス”を販売しているのではなく「サービスを通してユーザーに価値ある体験」を提供しているのです。

 

UXデザインの位置づけ

○○デザインという言葉は数多いですが、実はUXはデザインを考える上での大きな枠組みとなります。

 

有名なデザインの種類

UXデザイン

ユーザーの体験をデザインする(感じる雰囲気・気持ち・メリット等)

 

UIデザイン

サイトなどの操作性を分かりやすくデザインする(レイアウト・配色等)

 

WEBデザイン

パソコンやスマートフォンなどの電子機器上で表示されるもののレイアウト、デザインを決めること

 

インタラクションデザイン

ユーザーが起こしたアクションに対してどういった反応を返すか決めること

■インタラクションデザインの一例:

 

・レストランにて(※上から下への流れ)

 

お客さん「(入店する)」 アクション!

店員「いらっしゃいませ~!」「何名様ですか?」と声をかける 反応を返す

お客さん「〇名です」 アクション!

店員「お席は喫煙席・禁煙席、どちらをご希望でしょうか?」と声をかける 反応を返す

お客さん「禁煙席でお願いします」 アクション!

店員「かしこまりました。それではお席へご案内いたします」といい、席へ案内する 反応を返す

 

プロダクトデザイン

一般的に「物のデザイン」を差す場合が多い(炊飯器・電子レンジ等)

目に見える具体的な物体のデザインだけではなく、意識や思考の対象となりうる「こと(事)」も含んでいる(押せると分かるボタンのデザイン・“炊飯する”“温める”という効果が一目でわかるデザイン)

 

UXとUIは違う?UIの改悪が、UXを改善させる例も。

UXと似た言葉に「UI」というものもあります。UIとは、簡単にいえば「ユーザーがwebサイトやアプリを快適に使うための設計」です。よって、UIはUXの子分類のようなものです。

 

「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル・ヒューストン空港(※長いので以下空港とします!)」ではUIを改悪することで、UXの改善につながった例が話題になりました。

 

空港では、手荷物引渡所の待ち時間が長く、利用者からクレームが発生するという問題がありました。これに対して、当初の解決策として実行したのは「手荷物引渡所のスタッフを増員すること」で、これによって手荷物の受け取りまでにかかる時間を8分まで短縮ができたそうですが、残念ながら苦情は減りませんでした。

 

そこで次の改善案として、「手荷物引渡所までの距離を延ばし、客に空港内で長い距離を歩かせるようにルートを変更する」ということを実施しました。その結果、待ち時間に対する苦情はほぼ0になったそうです。

ユーザーの不満は「歩くよりも、待つ時間の方が長い」場合のほうが大きかったと考えられます。

 

ユーザー体験をデザインする場合の考え方は色々!!

福岡でもUXデザインについて考えるセミナーが開催されていたり、ユーザーの本質的な欲求を考えるまでの手段はネット上にあふれていますが、ここでは「KA法」という気軽にできるものをご紹介します。

 

KA法とは

…食品の新商品開発のために浅田和実さんが開発した定性情報分析法です。

(※定性分析とは「質的データ」をもとに行う分析のことです。 数値を結果とする定量分析とは対称的に、数値だけで表しきれない、 ユーザーの心情を読み解きます。)

 

KA法はどんな小さな出来事・行為にも“価値” が潜んでいると考え、ひとつひとつの出来事から価値を導出します。そのためにT字に区切った“KAカード”を使うのが特徴です。

KA法に沿ってユーザー体験を考える 手順

 

1)インタビューや観察法などの定性調査の実施

 …インタビューや観察法の実施が望ましいですが、ネット上にあるクチコミの内容からもある程度探れます。まずはユーザーの情報を入手しましょう!

 

2)調査結果を基にKAカードの作成

 

出来事

(ゆでる容器は、ゆで時間が11分と決まっているので

失敗する心配がなくて良い)

ユーザーの心の声

(失敗を気にしなくて気が楽~!)

出来事の裏にある価値

(失敗する不安を感じない価値)

 

※KAカードの例はこちらから参照

http://andoken.blogspot.com/2011/11/ka.html

 

3)作成した KA カードを基に価値構造をマップ化・分析

マップ化の例はこちらをご覧ください。KAカードにPICKUPした価値を可視化することで、ユーザーが本質的に求めている価値の詳細と、その他の価値との関係性も含めて確認することができます。

http://andoken.blogspot.com/2011/11/ka.html

 

ユーザーの本質的な欲求を見つけることが大切!

いかがだったでしょうか?ユーザーの欲求や不満は、実は、ユーザー本人も気づいていない場合があるのです。こういったユーザーの本質的欲求(※本当は何を求めているのか?)を的確に考えられるようになれればCVRの高いサイトを制作できる確率はUPするかと思われます。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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