Googleアナリティクス
2017.04.12
Googleアナリティクスの除外するURLクエリパラメータとは
コンテンツ
URLのクエリパラメータを除外してページ分析環境を整える
Googleアナリティクスの初期設定時に、とりあえず空欄にされがちなビュー設定の「URLのクエリパラメータを除外」という項目。 URLのクエリパラメータ除外は、Googleアナリティクスのレポートを見やすく、分析しやすい環境を作るために非常に役に立つ設定なので
- 何のために行うのか
- どんなことができるようになるのか
- どういうケースで利用するのか
- 逆にどういうケースでは利用すべきでないのか
をまとめました。
パラメータとは
ざっくり言えば、URLの後ろについている、?から始まる文字列のことです。
パラメータの例:
例えば上記のURLは、どちらも全く同じページが表示されます。この「?mighty」のように「何らかの識別をするためにつけられているが、ページの表示には何の影響もないもの」をダミーパラメータといいます。
一方、パラメータによりページの表示内容が変わるケースもあります。
同じURLですが、パラメータの「dispNo=」の値によって表示ページが動的に変わるようになっています。
また、広告運用をされる方はなじみがあるかもしれませんが、Googleアナリティクスで流入経路を分類するためのutm_sourceやutm_mediumといったカスタムパラメータと呼ばれるものについては、Googleアナリティクスが自動で除外してくれるため、除外設定する必要はありません。
パラメータの除外とは
ダミーパラメータのように「表示されるページは同じなんだからまとめて効果測定したい!」という時に、パラメータを除外して1つのページとしてまとめて計測することができます。
計測データから除外するという訳ではなく、Googleアナリティクスのレポートに表示されるパラメータ付のページを「同じページとして認識するか」「別物として認識するか」を決めるためのものになります。 あくまでもGoogleアナリティクスのレポート表示のために行う設定なので、サイトの動作環境に影響を与えることはありません。
パラメータ除外を利用すべきケース
○広告の効果測定のために色んなパラメータをつけているとき
カスタムパラメータ以外にも効果測定用のパラメータをLPに付与している時等に使用します。Googleアナリティクスでページ分析をする上では、パラメータで識別するよりはセグメントで流入経路を切り分けた方が分析がしやすくなります。 既にセグメント条件にパラメータの値を指定してデータ抽出をしている、等でなければ除外をおすすめします。
○セッションIDがついているとき
カートに商品を入れた後、URLの全てに「transactionid」といったパラメータが付与される場合。 eコマーストラッキング導入時にこの除外設定を忘れてしまい、カート内ページのデータが全て分割されてしまうということが起こります。
○サイト内検索で使用するパラメータ
確かに、検索結果画面にはそれぞれ違う情報が表示されるかと思いますが、検索結果画面であることに変わりはないですよね。サイト内検索結果の分析はサイト内検索レポートでできるため、ページ単位の分析を実施する必要性は薄く、まとめることをおすすめします。
利用すべきでないケース
○ページ内容が変わる動的なパラメータ
パラメータの値によって表示内容が全く異なる場合ですね。除外すると全部1つのページとしてまとめてしまうことになります。 あくまでも別ページになるため、除外しない方が無難です。
設定方法
設定はビュー毎に必要になります。 こちらに、除外したいクエリパラメータを入力し、保存します。複数入力する場合は半角カンマ「,」で区切ればOKです。
適切な設定を行い分析環境を整えましょう
このようにGoogleアナリティクスには「設定しなくても動作はするけれど、いざ分析する時には行っておかないと正しい分析が出来ない(しづらい)」という設定が多く存在します。 また、各設定は行ったタイミング以降のデータに反映されるため、過去のデータは誤ったままになります。
「とりあえずGoogleアナリティクスを入れておいて、後で必要になったら分析すればいいや」ではなく、正しい分析環境を今すぐに整えておかないと今あるデータ自体が無駄になる可能性があります。
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