Googleアナリティクス
2017.11.14
Googleアナリティクスの参照元/メディアをフィルタで統一する方法
広告やSNSなど、行った集客施策の結果をGoogleアナリティクスで振り返るタイミング、ありますよね。でも、いざGoogleアナリティクスを見てみたらこんな事になってたこと、ありませんか?
- (direct) / (none)が多すぎて流入経路が判別できない
- 参照元に大文字と小文字(Facebookとfacebook、Yahooとyahoo等)が混ざっている
- 同じ参照元なのに、メディアにbannerとdisplayが混ざっている
- facebook投稿の効果を見たいが、i.facebookやm.facebookなどに分かれて表示される
弊社では、クライアントのWebサイト分析だけを依頼されることもあります。その際にGoogleアナリティクスの共有を受けると、こんな状態のアカウントを多々見かけるんです。。
(direct) / (none)が多すぎる場合は、そもそもカスタムパラメータが付与されていたのか(事前に効果測定の設計をしていたのか)という問題が考えられるので、次から気を付けましょうというお話になります。効果測定の設計・設定をしていても、まとめて見たいデータが分割されてしまっている場合は、データを一度エクスポートして再集計する等の手間が生まれたり、取り返しがつかなかったり。
「yahoo / displayとyahoo / bannerの効果を比べると、yahoo / bannerの方が効果がいいですね!」なんてお話、意味ないですよね。同じ媒体ですし。(広告グループやクリエイティブは違うかもしれませんが、それは別のパラメータで判別すべき)
カスタムパラメータの値がおかしい場合、そもそも広告側の修正をするのがベストですが
- 複数の広告代理店が関わっていて代理店毎にパラメータの値が違う
- どの広告の値が誤っているのか特定するのに時間がかかる
といった場合は、Googleアナリティクス側の設定で統一する方が早いこともあります。
このように、必要なデータが分割表示されないようにまとめるための、Googleアナリティクスのフィルタをご紹介します。
コンテンツ
注意!フィルタ適用の前に
フィルタ機能を使う前に、2点注意が必要です。
フィルタは過去のデータには反映されない
フィルタは、今後計測するデータに変更を加えるためのものであり、過去のデータには反映されません。「先月のデータがおかしいから修正したい」というニーズには応えられません。過去のデータを加工する時はセグメント機能を使用しましょう。
フィルタで変更したデータは元に戻せない
フィルタを適用した場合、データは恒久的に変更されるため「フィルタの設定が間違っていた!後からデータをもう一度分割したい!」とか「うっかり必要なデータも除外してしまった!」という時に取り返しがつきません。
必ず「バックアップ用に、フィルタを適用していないビュー」と「フィルタを適用したビュー」を分けるようにしましょう。
大文字と小文字を統一するフィルタ
例として、参照元のyahooとYahooを統一するフィルタは以下になります。
- フィルタ名:フィルタ内容が分かるように
- フィルタの種類:カスタム -> 検索と置換
- フィルタフィールド:キャンペーンのソース
- 検索文字列:^Yahoo$ (置き換えたい文字の頭に ^、末尾に $をつける)
- 文字列の置換:yahoo (置き換え後の文字列)
入力した^や$は正規表現と呼ばれるものです。分からなければこのまま入力、正規表現の意味を知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
Googleアナリティクス・GTMのURL指定によく使う正規表現まとめ
yahoo / displayとyahoo / bannerをyahoo / bannerに統一したい、という時。
- フィルタ名:フィルタ内容が分かるように
- フィルタの種類:カスタム -> 検索と置換
- フィルタフィールド:キャンペーンのメディア
- 検索文字列:^display$ (置き換えたい文字の頭に ^、末尾に $をつける)
- 文字列の置換:banner (置き換え後の文字列)
大文字と小文字統一と、基本的には同じ。フィルタフィールドのみ、キャンペーンのソースではなくメディアになっています。
Facebook経由の流入を統一するフィルタ
i.facebook.com / referralやm.facebook.com / referralを、全てfacebook / referralに統一する時。
- フィルタ名:フィルタ内容が分かるように
- フィルタの種類:カスタム -> 詳細
- フィールドA -> 引用A:キャンペーンのソース facebook\.com
- フィールドB -> 引用B:キャンペーンのメディア referral
- 出力先 ->構成:キャンペーンのソース facebook\.com
- チェックボックス:すべてオン
意味合いとしては、ソースとメディアがそれぞれ「~facebook.com~ / referral」に一致したら、キャンペーンのソースを「facebook.com」に書き換えるよ、というものです。
おまけ:(クロスドメイントラッキング時)ドメイン名のwww有無を統一するフィルタ
クロスドメイントラッキングの設定をし、URLにドメイン名も表示している場合に使用します。
「同じページなのに”www.mightyace.co.jp”と”mightyace.co.jp”にデータが分かれてしまう」という時用。
- フィルタ名:フィルタ内容が分かるように
- フィルタの種類:カスタム -> 検索と置換
- フィルタフィールド:ホスト名
- 検索文字列:^www\.
- 文字列の置換:空欄
これで、ドメイン名からwwwを削除した状態でレポート内のURL表記が統一されます。
このフィルタは必ず、クロスドメイントラッキング用フィルタよりも先に適用されるよう、フィルタの順序を上部に設定してください。
フィルタは上から順に処理されるため、こうすることで「ドメイン名からwwwを消した上で、ドメイン名をURLに表示する」という流れになります。
1個ずつ登録が手間だ!という方は…
偉い人が作ったフィルタ一括登録ツールがあります。今回ご紹介した、Facebook経由のアクセスをまとめるためのフィルタや、デバイス別に計測データを分けるフィルタなど、他にも初期に設定しておくべきフィルタを導入できるので、是非是非導入してみてください。
※フィルタで変更されたデータは元に戻せないので、くれぐれも、今あるビューにそのままフィルタを適用しないようお気をつけください。既存のビューをコピーしておいてくださいね!
でぶててのWEB録 – 4クリックぐらいで完了!Googleアナリティクスのフィルタ一括登録ツール
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