運用型広告
Google・Yahoo!のリスティング広告はもちろん、Facebook・Instagram・LINE・XなどのSNS広告も運用が可能です。
広告運用

マーケティング担当者、EC事業責任者の皆さん、こんにちは!
Web広告の運用、日々お疲れ様です。CPA(顧客獲得単価)を改善しても、「なんか売上と合わないんだよな…」と悩んだ経験はありませんか?
その課題、ROAS(広告費用対効果)を目標に設定する自動入札戦略、『目標広告費用対効果(tROAS)』で解決できるかもしれません!
今回は、このtROAS戦略について、改めて「使いどころ」と「メリット」をわかりやすく解説していきます。「今までtCPAしか使ってこなかった」という方も、ぜひこの機会に一緒に学びましょう!
目次
まず、基本の「ROAS」からおさらいです。
ROASは、広告費1円あたりの売上額を示し、費用対効果が高いほど、効率的に売上を上げていることになります。この指標をもとに、予算配分や入札調整が可能になります。
💡 豆知識: 「売上」ではなく「利益」を表す指標はROI(Return On Investment)を使います。
そして、皆さんがよくご存知の「目標CPA(tCPA)」を、この「ROAS」に置き換えたものが、今回の主役である目標広告費用対効果(tROAS)の入札戦略です!
tROASは、目標とする広告費用対効果(ROAS)の割合(%)を指定することで、機械学習(AI)が自動で入札を調整し、設定した目標に沿ってコンバージョン値(収益)を最大化してくれる自動入札戦略です。
この戦略は、複数のキャンペーンや広告グループを横断して最適化できる「ポートフォリオ戦略」としても作成できるため、運用担当者側で上限CPCを設定するなど、比較的ハンドリングがしやすいのも特徴です。
では、どのようなビジネスでtROASを導入すべきでしょうか? ズバリ、コンバージョン(CV)1件あたりの「売上」や「価値」が大きく変動するビジネスモデルに最適です。
例えば、複数の高額商品から低額商品までを取り扱うECサイト(アパレル、不動産、家具など)です。
次に、複数の異なるCVアクションを設定しているBtoB案件やサービス業(不用品回収、専門工事など)です。
これらのビジネスモデルでは、tROASを導入し、CVアクションごとに異なる価値を設定(例:見積もり依頼には高い値、資料ダウンロードには低い値)することで、AIがより売上に貢献度の高いユーザーに優先的に入札してくれるようになります。
心当たりはありませんか?
これはまさに、1件あたりのCV価値が全然違うにもかかわらず、すべてのCVを同じCPAという指標で評価し続けていることが主な要因です。
管理画面上のCPAが良く見えても、クライアントの広告費用対効果(ROAS)が合わなければ、満足度は下がり、広告予算の増額に繋げることは困難になります。
だからこそ、クライアントのビジネスモデルに応じて、CPAやROASといった指標を柔軟に使い分け、最も適した自動入札戦略(tCPAまたはtROAS)を導入することが、より最適な広告運用に繋がるのです。
Web広告の運用は、P-MAXなどの登場もあり、自動化がどんどん進んでいます。
大切なのは、ただ自動化機能を使うことではなく、「クライアントの事業にフィットした最適な提案を、自分で考えて実行する」ことです。管理画面の数字だけでなく、クライアントが本当に求めている「成果」を実現するために、AIというツールをどう活用するか。これこそが、プロの運用者に求められるスキルです。
常に新しい機能やメニューが出てくるのがWeb広告業界の面白いところ。ぜひ、変化を「チャンス」と捉え、日々の業務に活かしてください!

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