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[D2C/EC担当者向け] P-MAXで成果を最大化!ショッピング広告における「カスタムラベル」活用術

[D2C/EC担当者向け] P-MAXで成果を最大化!ショッピング広告における「カスタムラベル」活用術

「広告効果は出ているけど、もっと売り上げ単価の高い特定カテゴリを伸ばしたい!」と考えているD2C・ECサイト運営者やマーケティング担当者の方々に向けて、Google P-MAXキャンペーンでのショッピング広告最適化の具体的なノウハウをご紹介します。

一見複雑なP-MAX運用。しかし、ある工夫で狙った商品の露出を増やし、収益性の高い成果を獲得できる可能性があります。今回は、その鍵となる「カスタムラベル」を使った事例を基にお話しします!

🎯 成功事例の前提条件:単価の異なる複数カテゴリを持つECサイト

今回ご紹介する事例は、高単価アイテムと、比較的低単価で件数を稼ぐアイテムの両方を扱うECサイトでの取り組みです。

  • 扱うアイテムの構成: 主に3種類のカテゴリ(高単価品、中単価品、エントリーモデル)で構成されている。
  • 目標: 広告費用対効果(ROAS)を維持しつつ、件数を稼ぐアイテムだけでなく、高単価アイテムの売上も伸ばしたい。
  • 初期の課題:手持ちのクリエイティブ素材が汎用的なものに偏っていた。まずは全体でのデータ量確保と件数優先で運用を開始したかった。

🤔 初期運用:Googleにお任せした結果、見えた偏り

この初期の前提条件に基づき、P-MAXキャンペーンを構築し、アセットグループを統合して一旦Googleの自動最適化機能に任せてみました。

結果として、ショッピング広告の掲載結果は、件数を獲りやすい低単価アイテムに配信量が大きく偏る形になりました(全体の約8割を占める状況)。

これはもちろん、売れ筋商品が想定以上に売れているという嬉しい結果でもありますが、成約単価が高い特定カテゴリの露出が不足している状態でした。高単価アイテムが売れれば、さらに売上全体を大きく後押しできるポテンシャルがあるにも関わらず、その機会を逃している可能性がありました。

💡 状況を打破する鍵は「カスタムラベル」による構造化

ここで、高単価アイテムの露出を増やし、全体的な収益性を高めるために検討したのが、アイテム分類に基づいたアセットグループの分割と、そのための「カスタムラベル」の活用です。

カスタムラベルは、フィード上の商品を運用担当者が独自の値で分類できる機能です。

カスタムラベルのポイント

  • フィード(商品データ)内のアイテムごとに、独自の値(例:high_pricelow_pricefeaturedなど)を付与する。
  • このラベルを基に、P-MAXのアセットグループ作成時、または従来のショッピングキャンペーン作成時に商品単位でグルーピングができるようになる。

✅ カスタムラベル導入後の変化

アイテム分類に応じてカスタムラベルを設定し、それに基づきアセットグループを分割して最適化を進めたところ、運用開始直後から顕著な変化が現れました。

これまで低単価品に偏っていた配信バランスが改善され、高単価アイテムのショッピング枠露出が大幅に増加しました。結果として、偏りのバランスが約10ポイント改善し、狙い通り収益性の高いカテゴリの売り上げ後押しに成功しました。

これは、単に設定を変更しただけでなく、分割によってそれぞれのカテゴリに最適化されたクリエイティブ(バナー・テキスト)や検索テーマを投入できたことも、相乗効果を生んだ大きな要因です。

🚀 次なる一手:より戦略的なP-MAX運用へ

今回の事例で学んだのは、最適化の意図や広告戦略に応じて、アイテムの管理方法やキャンペーン構成を柔軟に変えていく重要性です。

今後さらに成果を追求するなら、「人気商品」「売れ筋商品」「在庫僅少品」といった販売戦略に基づいたカスタムラベルをさらに追加し、細かく強弱をつけられる構成にしていくことで、売上と収益性の両立が可能になります。

P-MAXはGoogleに任せる部分も多いですが、フィードという「インプット」を戦略的に構造化することで、私たちの意図をGoogleのアルゴリズムに正確に伝えられるようになります。

ECサイトのショッピング広告運用でお悩みの際は、ぜひ「カスタムラベル」によるフィードの構造化を検討してみてください!

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